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第2342回 9月12日 第2例会

【会長挨拶、各委員会報告は週報に掲載されています。週報のタブよりご覧ください】

●米山記念奨学会 感謝状 第3回米山功労者マルチプル 中山雄二君

 

   おめでとうございます!

米山記念奨学会への寄付金に対しての感謝状です。  制度についてはこちらからご覧ください→ ロータリー米山記念奨学会 表彰制度

●本日の卓話 ゲスト 榛沢和彦氏

「避難所運営のあり方、能登半島地震からの教訓」

新潟大学歯学総合研究科 先進血管病・塞栓症治療・予防講座 新潟大学歯学総合病院心臓血管外科 榛沢 和彦氏

一般的にエコノミー症候群で知られている疾患の塞栓症の怖さや被災地の対策について、今年の1月におきた能登半島地震の現状からご説明いただきました。未だに現地の状況は全く変わらず、地震当時のまま瓦礫に町となっていてるそうです。

 

2024年6月30日の輪島の写真。復興はいつになるかも知れないと… 

榛沢さんは1月8日~3月24日まで、日本医師会災害医療チームとして駆けつけ被災者の検診をしたそうです。過去の被災状況から車中泊の場合の血栓ができるリスク増大事例から、被災者の避難場所(体育館など)を確保するようになったそうです。能登半島地震のケースも医療の側から言えば健康を保つための環境は整っておらず、検査をすると塞栓症を発症しそうな人が多い地域で10%にもなるそうです。

段ボールを敷くだけ、プライベートは守られずストレスと寒さの中被災生活を送る状況。中には段ボールベッドを市町村で災害時提携して利用できる所もあるが、その組長さんにより使用するしないも分かれるくらいに統一されていない。被災者の日常に寄り添っていない。海外では、被災地域外からボランティアが派遣され、簡易ベッドや家族単位でのテントや空間、食事は配給ではなく各人へ届けてあげるなど住環境を整えているそうです。そして、日本では、災害が起こると地方自治体が主導し対策していることが人的被害をまねき、疾患をさけられない状況を作る。海外などは、国が主体となり被災している自治体はその団体自体も被災者としてケアされているとのこと。被災している自治体が自ら被災者の為に行動するのは考えられない事で改善するべきであると説明されました。

国際ロータリー第2560地区として能登半島地震支援金として協力いたしましたが、地震以外にも災害はいつおこるか知れません。被災地の現状を知ること、そして伝え、改善を提案することの大切さを学びました。