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第2391回10月16日第3例会

●卓話「官立新潟英語学校と吉田東伍の同級生①」
新潟青陵大学 福祉心理子ども学部 子ども発達学科 特任教授 伊藤充様

今週と来週の卓話講師は、おなじみの伊藤充先生です。文字数1,200万字の大著「大日本地名辞書」を独力で編纂した吉田東伍(阿賀野市出身)が通っていた官立新潟英語学校についてお話しいただきます。

官立新潟英語学校は明治7年、西洋文明を取り入れる人材を養成するため設立され、翌年には現在の新潟大学医歯学総合病院がある場所に新校舎が完成しました。官立の英語学校は全国に7校しかなかったことから、当時の新潟の拠点性がうかがえます。

官立新潟英語学校は、生徒の約8割が新潟県内出身で、士族以外の平民出身が全体の4分の3を占めていたといいます。しかし、実際にどんな生徒が在籍していたのか明らかになっておらず、ただ一人、在籍が判明しているのが吉田東伍でした。
伊藤先生は阿賀野市の「吉田東伍記念博物館」を訪れますが、そこに名簿などは残っていませんでした。そこで紹介された東伍のお孫さんにあたる方を訪ねたところ、生徒の名前が書かれた青いノートの存在が明らかになったのです。(次週に続く)