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2025/10/23新着情報
第2392回10月23日第4例会
●卓話「官立新潟英語学校と吉田東伍の同級生②」
新潟青陵大学 福祉心理子ども学部 子ども発達学科 特任教授 伊藤充様

官立新潟英語学校は、戊辰戦争から間もない明治7年に開校し、明治10年に閉校しました。設立の目的は「通訳の養成や上級学校への予備教育」でしたが、実際には、東大工学部など技能・実務系の学部に進学する生徒が多かったことが明らかになっています。当時の政財界は「薩長土肥」出身者が支配しており、「賊軍」の国・越後の民が活躍できる可能性は低いと考えられたためと見られます。
開校から廃校までわずか3年でしたが、吉田東伍をはじめ、多くのユニークな人材を輩出しています。

他にも、
ドイツから計算尺を導入した近藤虎五郎
日本のセメントの技術的基礎を作った坂内冬三
「憲政の神様」と言われた大竹貫一
「ノミ取り粉」を発明した奥畑寛篤など、
のちに日本の近代を実務と技術で支えることになる多彩な人材が巣立っていきました。
これらの官立新潟英語学校の卒業生については、吉田東伍が残した一冊の青いノートから明らかになりました。さらに詳しく知りたい方は、伊藤先生が書かれたこちらの本をぜひどうぞ。
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「官立新潟英語学校と吉田東伍の同級生-明治教育制度における官立英語学校の位置付けー」
著者:伊藤充
発行者:ウエストン
定価:1,500円+税


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